2014年1月25日土曜日

013 喜代乃湯(宮城県仙台市宮城野区)

2014年初の更新!
放置しまくっていたけれど、ぼちぼち再開。

情報が少ない地方銭湯を優先して紹介していくので、
2014年もよろしくお願いいたします。


【2013年11月の訪問です】

最寄は仙石線・榴ヶ岡駅。徒歩15分程度で行けるはず。
仙台駅から歩いても20分ほどで到着すると思う。




外観はマンションにしか見えない。




看板もほとんど無いため、ココが銭湯と気が付きにくいと思う。




「第一喜与乃湯ビル」の名称入り。
正面コインランドリーの右、建物中央を突き抜けた先に駐車場がある。




マンション中央の駐車場へ続く道の途中に銭湯の入口。




受付は2階。階段を上がった先だ。




案内に従い歩を進めると、ここで、ようやく暖簾のお出まし。
広いロビーにはマッサージチェアが並び、座敷スペースもある。




脱衣所には、下へ続く階段がある。浴場は1階なのだ。


なお、浴場内の写真は撮っていない。
白タイルを基調とした空間で、洒落た島カランが真ん中に2個。
壁側にはシャワー&カランが確か13個並んでいた(メモ忘れた)。

普通の浴槽のほか、ジェットバスや水風呂も。
奥にはサウナがあった。




【喜与乃湯】

住所:宮城県仙台市宮城野区小田原1の8の5

営業時間:16~22時(平日・祝祭日)、14~22時(日曜)

定休日:月曜

訪問日:2013年11月

駐車場あり

※訪問当時のデータです






2013年12月12日木曜日

012 花の湯 (宮城県仙台市青葉区)

【2013年11月の訪問です】

東北随一の都市である仙台を抱える宮城県だが、銭湯は驚くほど少ない。
2013年12月現在、宮城県全体でも9軒しか営業していない状況だ。

仙台市には5軒の銭湯が残るが、
このうち4軒はマンション等のビルと一体になったもの(通称・ビル銭)。
今回紹介する花の湯が、市内唯一の非ビル型銭湯だ。




JR仙山線の東照宮駅から徒歩10分弱。
仙台駅から歩くと30分以上はかかりそう。




周囲は住宅街。
看板が無かったら、一軒家と間違えてしまいそうな外観だ。




右手前は駐車場のスペース。




 正面入口のほか、駐車場側にも入口がある。




ネオン看板は目立つ紅白。




 正面。花の鉢植えが入口を彩る。




正面玄関の暖簾。屋号が入ったオリジナルだ。




暖簾をくぐると、手書きで男女の案内が。右奥は、駐車場側の入口。




脱衣所はシンプル。物が少ない。




浴室側から見た脱衣所。
新しいロッカーの上には、昔ながらのカゴもある。

番台のおかみさんによると創業は昭和19年。
現在で3代目、とのことだ。




浴室はシンプルだ。
シャワーは外側のみで、男女境側はカランだけの構造。
浴槽には、仙台の銭湯で良く見られる「ブラックシリカ」が入っている。




整然と積まれた15個のケロリン桶。
規模を考えると、一斉に全て使われることはまず無いだろう。




天井には大きな湯気抜きが。




男女境は曇りガラス。




現在、閉店は21時と早まっている。
表の看板は修正されていないので、注意が必要だ。


【花の湯】

住所:宮城県仙台市青葉区中江1丁目20の23

営業時間:15時~21時 (看板は22時の表記のため注意)

定休日:月曜

訪問日:2013年11月

駐車場あり

※訪問当時のデータです

2013年12月4日水曜日

廃008 白山湯 (福井県大野市)

【2013年11月の訪問です】

インターネット上の情報によると、福井県大野市の現役銭湯は長らく5軒の状態が続いていた。
しかし今年2013年10月末、改盛湯の廃業により4軒に。

この改盛湯の前に廃業した1軒が、白山湯だと思われる。




JR越美北線(九頭竜線)・越前大野駅から徒歩5分ほど。
駅からの直線距離は200m弱と至近だが、駅舎とは線路を挟んで反対側に位置するため、ぐるっと遠回りして踏切を渡らなければならない。
古い街並が残る市街地とは、線路を挟んで反対側の立地だ。




正面中央の窓の上には屋号の跡が残る。営業当時は黒い字だった。




左のスペースは駐車場だろうか?詳細は不明。




かつて右側の後方に煙突があったが、今は取り外されていた。




入口は横から。




浴槽などの機能は今でも残っていそう。


白山湯を検索しても、ヒットする多くの情報は金沢市大野町にあった同名の銭湯。
2000年に大野市の人が作ったHPは営業当時の画像を確認することができる数少ない場で、
「一番早く気泡風呂が入っていた」との一言コメントが添えられている。
2007年10月頃の段階では営業を続けていたようだが、その後の情報は不明だ。


【白山湯】

住所:福井県大野市美川町7の3

営業時間:15時~22時

定休日:火・土曜

駐車場あり

※2000年頃のデータです

2013年11月27日水曜日

廃007 池野温泉 (岐阜県揖斐郡池田町)

【2013年11月の訪問です】

青春18きっぷで乗れる夜行列車「ムーンライトながら」。
終着となる岐阜県の大垣駅は、 何度利用したかわからない。

ところが、その大垣駅を通過する私鉄「養老鉄道」には全く乗ったことが無かった。
三重県の桑名駅から大垣を経て、盲腸線となり揖斐駅が終着。
今まで縁は無かったが、この日は時間に余裕があったので、大垣から北上する「大垣-揖斐」の区間を乗ってみた。
手段である鉄道に、乗車自体を目的として乗るなんて、時間的にも気分面でも最高の贅沢である。




この路線上に1件の廃銭湯があることは前々から把握していた。
大垣から6駅、池野駅(池田町)から徒歩だと10分弱だろうか。
昭和元年の創業時から生き抜いてきた建物が堂々たる姿で聳え立つ、池野温泉だ。




NPO法人「まちづくりネットワーク池田」の事務所として再利用されていた。
解体する雰囲気ではなかったので、ちょっと安心。




煙突が無いと、銭湯とは気づかないかもしれない。


 

歴史の生き証人とも言える外観。営業中に訪問したかったなあ…。





左の空き地で作業している女性がいた。銭湯の関係者だろうか。
聞くところによると「辞めたのは3~4年前」とのことだった。
インターネット上の情報を総合すると、2009年頃に廃業したようだ。




上の画像の左手前にある駐車スペース。




昭和の香り漂う店先の街灯には、屋号が残る。


池野温泉を撮影でき、養老線にも乗れて、満足な1日だった。
が、池田町のもう1つの廃業銭湯「伊吹湯」の建物も残ることを、帰宅後に知った。
機会があったら、また行くか…。

余談だが、池田町内には、町がふるさと創生基金を利用し発掘した「池田温泉」がある。
自治体名は池田で、駅名は池野で、温泉は池田で、銭湯は池野で、まぎわらしい。


【池野温泉】

住所:岐阜県養老郡池田町池野493の2

営業時間:17~21時

定休日:1、11、21日

駐車場あり

※営業当時のデータです

更新予定(11月27日)

宮城&福島へ行ってきた。


下記リストの「文化湯~かぎや温泉」のメモが消失したため更新が遅れているのだが、
記憶が新鮮なうちに、まずは宮城&福島編を先に更新するかもしれない。


【入浴】文化湯(山口県周南市/旧徳山市)
【入浴】柳井温泉(山口県柳井市)
【入浴】龍城温泉(愛知県岡崎市)

【入浴】富士見湯(神奈川県藤沢市)

【入浴】改盛湯(福井県大野市)
【入浴】東湯(福井県大野市)
【入浴】キューピー湯(福井県大野市)
【入浴】日の出湯(福井県大野市)
【入浴】亀山湯(福井県大野市)
【廃業・外観】白山湯(福井県大野市)
【廃業・外観】鳳湯(福井県大野市)
【入浴】木久乃湯(福井県勝山市)
【入浴】南部湯(福井県勝山市)
【廃業・外観】長渕湯(福井県勝山市)
【廃業・外観】谷澤湯(福井県勝山市)
【廃業・外観】福の湯(福井県勝山市)
【入浴】城勝湯(福井県越前市/旧武生市)
【休業・外観】曙湯(福井県越前市/旧武生市)
【入浴】丸万温泉(三重県伊賀市/旧上野市)  ←「丸万」は○内に漢字の「万」
【廃業・外観】池野温泉(岐阜県揖斐郡池田町)
【外観】さざれ湯(三重県桑名市) ←2013年12月13日まで休業
【入浴】七里のわたしゆ(三重県桑名市)
【外観】天徳湯(岐阜県郡上市/旧郡上郡八幡町) ←2013年11月1日よりしばらく休業
【入浴】かぎや温泉(岐阜県岐阜市)

【入浴】亀乃湯(宮城県気仙沼市)
【入浴】花の湯(宮城県仙台市青葉区)
【入浴】喜代乃湯(宮城県仙台市宮城野区)
【入浴】もりのゆ(福島県南相馬市/旧原町市)
【跡地】中将湯(福島県双葉郡浪江町)
【入浴】藤の湯(福島県伊達郡川俣町)
【廃業・外観】岩乃湯(福島県伊達市/旧伊達郡保原町)
【入浴】ぬる湯(福島県三春町)


更新予定が雪ダルマ式に増えていく…(泣)

原発事故の影響で、いまだ許可証が無いと街中に入れない福島県浪江町にも行った。
(浪江町は、国道に限り許可証が無くても双葉町との境まで行ける。国道から市街地および海岸方面へ入るには、検問がある)




震災から2年8カ月。原発から約7kmの街は、あの日から時間が止まったままだ。

2013年11月16日土曜日

011 梅乃湯 (山口県周南市/旧新南陽市)

未更新だった徳山・文化湯から、福井・岐阜・三重などを巡った一連の銭湯巡り。
スマホの保存メールに各銭湯のメモを取っていたのだが、アップデートをしたところ、あろうことか綺麗さっぱり消失していた。
貴重なお話をたくさん聞けたのに。

記憶をもとに記事を起こしているが、細かい年数や単語など、どうしても埋まらない部分がある。
次の更新は徳山・文化湯の予定であったが、上記の理由で今は記事が書けない。
よって、記憶でなんとかなったものから、先に更新しようと思う。

といったわけで引き続き山口編だ。
徳山市と新南陽市が2003年に合併して出来た、周南市。
旧新南陽市で唯一の銭湯となる、梅乃湯に行った。




旧・新南陽。どうでも良い話になるが、「旧新~」と続くとワケのわからない日本語になる。
静岡県浜松市で「旧新川」という河川の看板を見た時はつい写真を撮ってしまう程度であったが、
茨城県ひたちなか市で見たホテル「ニュー白亜紀」のセンスには心を射抜かれた。
作者がたいして笑いを意図していないと思われる点が、非常にツボだったのだ。
 
ちなみに新南陽という名はいかにも平成の大合併で造られた地名に感じてしまうが、
実は南陽町が1970年に市制を施行した際、すでに山形県南陽市が存在したため「新」を付けたもの。
「新」を付けるのは安直な手段ではあるが、
致し方ない経緯やそれなりの歴史があったと知れば、不思議と深みを感じてしまう。
「新幹線」という言葉も、今ではもはや味がある。
最たる突き抜けたモノは、「新加勢大周」で異論は無いと思うが。




話がそれすぎた。
JR山陽本線・新南陽駅から徒歩で2分もあれば着いてしまう絶好の立地。
マンションの1階部分が銭湯になっているので、そう遠くない頃に改装されたのであろう。
道路の突きあたりを右へ行くと新南陽駅だ。




この色合いを見て順天堂大学の襷を思い出した。




駅から近いのに駐車場も完備。
モータリゼーション化の進む土地だけに当然と言えるが、ありがたい。




右が男湯。女湯は左だ。
左の壁の裏には、マンション部分の2階へ登る階段が隠れている。




観葉植物や置き物で賑やかな脱衣所。
お客さんが多く、中の撮影は出来なかった。

番台に座る女性に歴史を聞いてみたところ、
「ごめんなさい、バイトだから詳しいことはわからくて」とのこと。
しかし「むかしはマンションと一体ではなく、銭湯のみの建物だった。今は南が入口だけど、昔は東に玄関があったのよ」と教えてくれた。

浴室の扉を開けると、正面の壁にカランが並び、浴室は右横に広がる構造。
長い浴槽には仕切りがあり、ジェットバスや電気風呂など機能性は申し分ない。

駅から近い立地もあるのだろうか。
入浴した山口県の銭湯では最も客が多く、活気を感じた銭湯であった。




【梅の湯】

住所:山口県周南市清水1の1の8

営業時間:16時~21時

定休日:毎週月曜

訪問日:2013年10月

駐車場あり

※訪問当時のデータです


【オマケ】



古いのか、新しいのか…
 

白亜紀という時点で、「新」は似つかわしくないと思うが…
大雑把な地図も、たどり着けるか不安にさせてくれる。

2013年11月8日金曜日

廃006 仙崎湯 (山口県長門市)

【2013年10月の訪問です】

大正末期から昭和初期にかけ活動した詩人・金子みすず(金子みすゞ)の故郷として知られる、山口県長門市の仙崎。
観光協会で入手した地図を夜に眺めていたところ、「旧仙崎湯」の文字を偶然発見した。

まったく把握していなかったので驚いた。
建物を見て、更に驚いた。




これまた凄い外観だ。反則級の格好良さである。
和風の建築が多い仙崎に突如現る、ツタに覆われた洋館。
地図の説明が無かったら、銭湯とは気づかないだろう。

この外観だけでのぼせてしまう。
入りたかったなあ…。いつまで営業していたのだろうか。

JR山陰本線の支線・仙崎線の仙崎駅から徒歩5~6分程度。
駅から「みすゞ通り」を北進し、仙崎郵便局の先の角を左折すると、ほどなく左手に佇んでいる。




ツタでよく見えないが、建物中央に右書きで「湯崎仙」と屋号が書いてある。

建物は、銭湯としては奥行きが無い。
背後は空き地なので、ここに釜場があったのかもしれない。

周辺はかつて、仙崎随一の歓楽街だったらしい。
営業当時の情報はネット上でも全くヒットしないが、
昭和44年度版の全国浴場銘鑑に名前が見えるので、少なくともその時には営業していたようだ。
銘鑑によると、当時の仙崎には銭湯が3軒あった。
仙崎湯のほか「松の湯」、「喜楽湯」の名が見える。


【仙崎湯】

住所:山口県長門市仙崎幸町(番地不明)

訪問日:2013年10月

詳細不明です。
情報を知っている方、なんでも宜しいので御連絡お待ちしております。