青春18きっぷで乗れる夜行列車「ムーンライトながら」。
終着となる岐阜県の大垣駅は、 何度利用したかわからない。
ところが、その大垣駅を通過する私鉄「養老鉄道」には全く乗ったことが無かった。
三重県の桑名駅から大垣を経て、盲腸線となり揖斐駅が終着。
今まで縁は無かったが、この日は時間に余裕があったので、大垣から北上する「大垣-揖斐」の区間を乗ってみた。
手段である鉄道に、乗車自体を目的として乗るなんて、時間的にも気分面でも最高の贅沢である。
この路線上に1件の廃銭湯があることは前々から把握していた。
大垣から6駅、池野駅(池田町)から徒歩だと10分弱だろうか。
昭和元年の創業時から生き抜いてきた建物が堂々たる姿で聳え立つ、池野温泉だ。
NPO法人「まちづくりネットワーク池田」の事務所として再利用されていた。
解体する雰囲気ではなかったので、ちょっと安心。
煙突が無いと、銭湯とは気づかないかもしれない。
歴史の生き証人とも言える外観。営業中に訪問したかったなあ…。
左の空き地で作業している女性がいた。銭湯の関係者だろうか。
聞くところによると「辞めたのは3~4年前」とのことだった。
インターネット上の情報を総合すると、2009年頃に廃業したようだ。
上の画像の左手前にある駐車スペース。
昭和の香り漂う店先の街灯には、屋号が残る。
池野温泉を撮影でき、養老線にも乗れて、満足な1日だった。
が、池田町のもう1つの廃業銭湯「伊吹湯」の建物も残ることを、帰宅後に知った。
機会があったら、また行くか…。
余談だが、池田町内には、町がふるさと創生基金を利用し発掘した「池田温泉」がある。
自治体名は池田で、駅名は池野で、温泉は池田で、銭湯は池野で、まぎわらしい。
【池野温泉】
住所:岐阜県養老郡池田町池野493の2
営業時間:17~21時
定休日:1、11、21日
駐車場あり
※営業当時のデータです