2013年10月25日金曜日

廃004 さくら湯 (山口県山陽小野田市)

【2013年10月の訪問です】

山口県公衆浴場組合のHPには、廃業した銭湯の情報が載っている。
載っているというより、残っているという表現が妥当か。
廃業した銭湯は写真が削除され、そこに墓標の如く「廃業しました」の一文が書き加えられるのだ。

2013年10月現在、HPには29軒の銭湯が掲載しており、現役銭湯は17軒。
つまり、HP製作時(時期不明)から12軒が力尽きたことになる。

銭湯が元気な下関市は13軒の掲載。このうち、営業は10軒という状況だ。
つまり、下関を除いた山口県の銭湯は、ここ数年で16軒から7軒まで減ったことになる。


前置きはさておき、
山陽小野田市(旧小野田市)の最後の1軒として営業していた「さくら湯」の跡地を確認してきた。
ネットの情報だと少なくとも2010年の1月時点では営業していたようだが、廃業時期は不明。

観光地とは言えない地域の地方銭湯にありがちなんだけど、
ココも少なくとも4年近く前までは営業していたのに、情報が氾濫するインターネットでも有為な情報が数件しかヒットしないのだ。
さくら湯の場合、営業当時の写真が確認できたので、まだマシなほうと言えようか…。


※匿名さんより情報をいただきました。2012年12月31日まで営業していたそうです




といったわけで、さくら湯。建物は残っていた。
山陽本線の支線・JR小野田線の南小野田駅から徒歩2分程度でしょうか。

外観は地方の小銭湯っぽいモルタル造り。煙突も、まだ残っている。




ロープが張られ、看板や屋号を取り外された痛々しい姿をさらけ出している。

左が男湯、右が女湯。上部の屋号は薄い赤文字で書かれていた。
屋号の下の丸看板には、赤字の「ゆ」。
男女の入口の間には営業案内が掲載されていた模様。




インターネット上の情報をまとめると、
夏場は浴室の入口が開けっ放しで、扇風機は無し。循環式では無い浴槽で、薬湯や水風呂がある。昭和感たっぷりの雰囲気、とのことだ。

近くには太平洋セメントの工場があり、「セメント町」なる住所まで存在する(南小野田駅は、かつて「セメント町駅」だった)。
商店や住宅も多い一帯。かつてはセメント会社の関係者や地元住民で大いに賑わいを見せた銭湯だったのだろう、と思いを馳せてしまう。




【さくら湯】

住所:山口県山陽小野田市中央1の3の7

営業時間:16~22時半

定休日:6、16、26日

駐車場不明

※廃業前のデータです

3 件のコメント:

  1. さくら湯は2012年12月31日まで営業していました

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  2. >匿名様
    本当にありがとうございます!
    もともと情報の少なかった銭湯だけに、非常~~~~~に助かりました。記事に補足で書き加えておきますね。
    マイペースで更新していきますので、これからも是非是非のぞきにきてくださいね。

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  3. 毎日入浴してました。扇風機はありました。昭和の最先端のお風呂やさんで営業されていました。駐車場は、隣にあります。

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